なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

裏思って

 

 

 

月の裏も 星の裏も

何も知らない 夜の表に

考えるは 君の心のこと

 

隠したって わかる私は罪深いかな

裏の方が 綺麗に見えるのに

見たいことは なかなか見れなくて

隠したいことは すぐ分かってしまうんだ

 

奥に溜まった 濁った汚れを

クズだと罵る 自身の穢れを

君のすべてを 包み込む 午前4時

 

全部知りたい 君を知りたい

君の表を見て 好きになったわけじゃない

ふと 哀しそうな顔を見せる表情や

ふと 遠くを見ているような眼をする君に

 

私だけに見せて

君の裏が 君だけの裏が

私だけの 表になりますように

 

「大丈夫」の裏も

「死にたい」の裏も

何も知らない 世の表に

考えるは 君の気持ちのこと

 

底に沈んだ 積もったヘドロを

カスだと蔑む 自身の惨めを

君のすべてを 包み込む 午前4時

 

隠したって わかる私は愛深いかな

闇の方が 綺麗に見えるのに

聞きたいことは なかなか聞けなくて

守りたいことは すぐ分かってしまうんだ 

 

全部知りたい 君を知りたい

君の面を見て 好きになったわけじゃない

ふと 諦めたような顔を見せる表情や

ふと 自虐を言いながら笑った口の君に

 

私だけに見せて

君の裏が 君だけの裏が

私だけの 表になりますように

 

「裏」の中に「表」が隠れて

見え隠れした そのものの

光れないものに 惹かれるときに

貴方の裏ですら 愛してみます

貴方の裏だからこそ 愛します

 

私だけに見せて

君の裏が 君だけの裏が

私だけの 表になりますように

 

お願い だから 私だけに魅せて

君の表が 君だけの表が

私だけの 裏になりますように

 

君の裏 思って

今夜も 布団に入ります

 

 

 

Special Thanks.

Tano。さん 代筆

f:id:nagitasong:20210502231200j:image