なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

風見鶏

 

 

 

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私は 沈黙のリーダー

君の ハミングに乗せて

スキップの足跡にするんだ

波を描いたら 波を打った

裏返った靴 天気の話だ

 

点線になって 皺寄せあって

思い出に追って 服に残り香

 

飛んでいって 遥か彼方まで

戻って来ないだろうその姿に

飛んだ 後は濁さずに

 

洗濯物が揺らぐ 香る風

天道虫が挨拶する先

風媒花が微笑む 弛む糸

全ては求めないことにしたんだ

あるものだけ愛してさ 尽くしてさ

 

夜しか生きられない 静かにくゆる

周り光る矢先に 雲の隙間に半月

デタラメの夜風と しばらく遊ぶ

 

飛んでいって 懐かしいと馳せるまで

戻って来ないだろうその羽ばたきに

見逃してしまいそうに 飛んだ

見落とせない勢いをつけて

 

飛んだ鳥は 魚のように泳いだ

転がる翡翠は 艶やかに

繋げて 走る波のように

 

いつか忘れる春が終わり

斜陽にできた影を踏む

緑風のように飛ぶ君を

方角を変えながら見失う