2019-11-28 水心の鍵 移り行く 伊吹山の色合いが いつの間にか 霞掛かって来始めた 水面に映る 上弦の月が 君の頬を 優しく照らしていた 吐息は白く 澄んだ香りがする 僕の右肩に 少しの想み 体温が伝わる 音は静かに 目を閉じ 笑った 世界にふたりだけだと 信じさせた