なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

僕が優しい理由は

 

 

 

「僕が優しい理由は

 離れているから」

一言 それだけだ

それしかないんだ

 

「何が」とは言わない

意味なんてない

言葉なんて省略だ

憶測で図るだけ

 

犠牲者は伝えた人

「駄目な人間だから」

信じてもらえなかった

この目はもう駄目か

 

不意に僕は重ねている

終わりに終わりを畳む

戸惑い心をつかさどる

自身の心を置き去りにして

 

行動に見えない

愛に馴れた者同士

借り物の言葉を使って

傷を摩り 剥がし合う

 

自制と抑制は違うんだ

任せると委ねるは違うんだ

自由に理由はないんだ

可能性にとめどないんだ

 

「やっぱり僕は駄目だね」

いつか分かる時が来る

後の後悔をひたすら思う

時間を食い物にする僕

 

不知に貴方は騙される

格子の窓の外

降り積もる深雪に

埋まった泥に気付いて

 

愛に触れて

恋が流れて

露になったとき

明るみに晒される

 

言葉にして行動にはしない

当分 解決しないよ

いつか終わりが来る

その時にはもう遅いかな

 

等しくなかったんだ

ノット イコール

ニヤリと笑う僕は

ノット イナフ

 

訳と理由は等しいか

 

「僕が優しい理由は

 離れているから」

他人事 それだけ

それしかないんだ

 

「慣れちゃいけないよ」

事ある後に言を並べる

言い重ねて纏めない

また綺麗を作り出す僕

 

君が僕に優しいのは

"本物"だったら愛おしい

教えてほしい

優れない"優しさ"を