なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

愛図と地

 

 

 

''近付いたら'' 離れるのは 知っているから

近すぎないように 上手く距離を取っている

そのことすら 2人は気付いているのに

あ、うん の呼吸で 側に居るからね

いつまでも いつまでも

 

言葉を大切にする 君へ

唯の字面に 落とした眼を

僕は救って 君の未来に賭けるよ

 

「諦めてしまった 君が好きだよ」

伸ばした手を振りほどく 僕が居た

あなたの優しさに 触れたから

僕より素敵な人に あなたを頂戴

幸せは いつか終わりが来たるときに

分かるものだと 信じて止まないのだから

 

''満たしたなら'' は慣れるのは 知っているから

満たしすぎないように 狡く距離を盗っている

そのことすら 2人は気付いているのに

そう、で で出掛けて 君とで駆けてね

いつの日か いつの日か

 

言葉を大切にする 君へ

只の地面に 落とした泪を

僕は掬って 掌で虹を架けるよ

 

「疲れてしまった 君が好きだよ」

掴んだ手を振りほどく 僕が居た

あなたの両手に 触れたから

僕より上手な人に あなたを頂戴

安心は いつか終わりが来たるときに

分かるものだと 信じて止まないのだから

 

ルビンの壺のように 目と目を合わせて

エデンの園のような 場所に君と住みたい

浮き上がった 明瞭な白は

知らぬ間に 背景の黒に解けていく

 

言葉を大切にする 君へ

''君を'' 一番に大切にすべき 君へ

紡ぎだすソレは 確かに伝わるはずだった

言うまでもない 言葉はなくて

言うしかない言葉しか この世には残っていない

シンプルなソレが 僕は欲しかったんだ

 

「諦めてしまった 君が好きだよ」

伸ばした手を振りほどく 僕が居た

あなたの優しさに 触れたから

僕より素敵な人に あなたを頂戴

幸せは いつか終わりが来たるときに

分かるものだと 信じて止まないのだから

 

「そんな 君が好きだよ」

幸せは いつか 終わるのなら

いつまでも 不幸せで 居たいと

 

「そんな 君じゃなければいけないの」

君は 誰よりも 幸せにならないと

損な世の中なんて 寂しいじゃないか