なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

ラルクアンシエル

 

 

 

昨夜降った雨音が、水溜まりを作り、

広く明けて、虹の橋が渡っていた。

幻想的な映像は写真となり、

数分で消えてしまう存在を確かめた。

 

上に赤が、下に青が、なぞって。

不思議に見上げ、顔合わせた昼下がり。

理由を知りたがって、こうして、

目に見えるものだけを追いかけた。

 

どうか消えないで、雫に願って、

虚に滲んで、霞に染まっていく。

また傷付いたら会えるのかな。

間違った選択を選んだ夜を捨てた。

 

しなやかに雨の弓が矢を放って、

弧を描き、並んだ色んな7色が光る。

しとやかに君の髪が香を花って、

ここから見える景色を覚えていよう。

 

プリズムだって、屈折だって、 

よくわからないけど、綺麗だね。

理由を知って、どうしてかって、

どことなく悲しく落ち込んだ。

 

やっと会えたのに、足掻いて、

徐に滲んで、青に染まっていく。

また恋をしたら会えるのかな。

間違った選択を選んだ夜を捨てた。

 

したたかに、雨の弓が矢を放って、

湖に描き、揺れた色んな7色が光る。

誠しやかに、君の言が空を嫌って、

ここから見える景色を覚えていよう。

 

綺麗だね、そんな時間だった。

いつでも見たかった表情みたいに。

君は笑っていた、この平常心を、

崩して、倒して、泣かされた顔に。

 

昨夜降った雨音が、水溜まりを作り、

広く明けて、虹の橋が渡っていた。

神秘的な光景は思い出となり、

数年で消えてしまう存在を確かめた。

 

またどこかで会えたなら、強がって、

一度ふらないと、一度やまないと。

巡り会えないなんてさ、そうさ。

消えてしまう前に、照らす前に、

覚えていよう。君と見た、この色たちを。