なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

"adult liqueur" 作者の考察と解説

 

 

 

 みなさん、お久しぶりです。なぎたそです。こうしてブログで話すのは、久方ぶりになります。今回は、2020.05.11に投稿した"adult liqueur"について、作者の考察として、ある一例として、書こうかと思います。もちろん、正解は無くて。自分に当てはめてもらうと嬉しいです。一文にこんな意味があったんだなと、軽い気持ちで読んでくださいね。

 

 はじめに注意点なんですが、刺激が強い文を平気で書きます。18歳以上の方や、下ネタが大好物な方が対象となります。なぎたそのイメージが崩れる恐れもありますが、そんなことは知りません。知ったこっちゃありません。その旨を了承した方のみ、ご覧下さい。それでは、始めます。長文になるかと思いますが、ゆっくり見てね。よろしくお願いします。

 

続きを読む

adult liqueur

 

 

 

f:id:nagitasong:20200722000401p:image

jacket photo. nagitaso

 

 

 

赤く染まった信号機に 青く染みた半月は

作戦遂行の合図 狼煙を上げた FRIDAY

 

午後の終わりに 始まりを告げる

煙草と君の心だけに 灯りを灯して

新しい 仮の宿へと 狩りを続ける

 

騙し合いの関係に 相手を見透かす

エンジェルに 演じる 縁を描くように

女性に粧(よそお)い 世の知(し)れ者

 

宵に酔い知れた関係の  my sterious

液の配分を 態と間違い

零した建前と 含んだ笑みに

簡単に飲み干した 真っ黒なglass

火照る顔に もう貴方と抜け出すだけ

 

紅く染まった唇に 碧く染みた洋服が

勝負を仕掛けて 裾をたくし上げた Saturday

 

午前の始まりに 始まりを告げる

君の欲と枕辺だけに 明かりを点して

難解な 波を誘い 何回も続ける

 

欺し合いの関係に 相手を見透かす

エンジェルに 演じる 縁を描くように

最初を装(よそお)い 世の痴(し)れ者

 

宵に酔い知れた関係の  my sterious

駅の終電を 技と間違い

溢した本音と 含んだ笑みに

やっと飲みきった 端の淵にgloss

ホテル前に まだ貴方は手を出さない

 

濡羽色(ぬればいろ)に 光った堕天使に

子供に還る時間が やってくる

砂で作った城を なし崩すくらい

整理整頓ができなく 淫れ愉しむ

激しいBPMが 一定のリズムで 鳴り響く

 

宵に酔い知れた関係の  my sterious

液の配分を 態と間違い

零した建前と 含んだ笑みに

簡単に飲み干した 真っ黒なglass

火照る顔に もう貴方と抜け出すだけ

 

宵に酔い知れた関係の  my sterious

駅の終電を 技と間違い

溢した本音と 含んだ笑みに

やっと飲みきった 端の淵にgloss

ホテル前に まだ貴方は手を出さない

 

私が大好きなお酒 adult liqueur

大人を薄めたこの味は 病み付きになり

地獄の底に咲いた アザレア

堕ちるところまで 堕ちて逝くだけ

 

 

 

相思奏愛

 

 

 

「寂しい」 を埋める 夜のはなし

二番煎じに 要はなく

下位互換には 目が入らない

いつだって 純正の君を待っている

あなたじゃないと 意味がないから

あなたじゃないと 必要としないから

 

自分のものにされない 自分の話を

大事に梱包して ラッピングして

私の住所に 送り返して くれている

過去と 時間を 同時に忘れて

甘い空気が 漂うふたりの間柄

 

相思奏愛 想いは同じで

波長が合うから 安心できて

呼吸が合うから 酸素が吸える

求めるけれど 求めないように

尽きない夜空に 愛を奏でる

 

「苦しい」 を埋める 夜のはなし

誰かに向けた 私の言葉を

どうでもいい 誰かに気付かれて

声を掛けて来て欲しいのは 君じゃない

声を掛けて来ないような 君が好きだから

 

「いつもありがとうね」

「何もしてないよ」

「そういうところがね」

「何のことかな」

ズレる会話とは 裏腹に

一致する気持ちが 強くする

  

相思奏愛 君を見ていると

胡蝶が舞うから 儚さ溢れて

面倒を問うから 意見が言える

求めるけれど 求めないように

尽きない夜空に 愛を奏でる

 

脆い世界で いつでも消える世界で

君に出会えて 本当に良かった

あの時間 あの場所で 巡り会えた

未来を変える 分岐点となって

恋人でもない関係が 意味するもの とは

 

相思奏愛 想いは同じで

波長が合うから 安心できて

呼吸が合うから 酸素が吸える

求めるけれど 求めないように

尽きない夜空に 愛を奏でる

 

相思奏愛 君を見ていると

胡蝶が舞うから 儚さ溢れて

面倒を問うから 意見が言える

求めるけれど 求めないように

尽きない夜空に 流星が流れ

君の隣で ふたり同じく 愛を奏でる

 

 

 

ラブラブコール

 

 

 

泣いた顔 も 怒った顔も もちろん

笑った顔 も 照れた顔も まだまだ

手を繋いで 目を見つめて

ハグして キスして

あなたのことを いつだって考えている

 

君へのラブ ラブコールを

好きだよ 大好きだよ 愛してるよ 

それ以上の言葉が 言えないことが

もどかしいほどに 想っているよ

一緒に居たい 隣に居たい

死んでも 天国で また会いたい

 

焦った顔も 驚いた顔も それから

真剣な顔も 深夜の顔も 尽きない

身体を重ねて 頭を撫でられ

愛し合い 支え合い

会いに行ける日を 楽しみに待っている

 

君へのラブ ラブコールを

好きだよ 大好きだよ 愛してるよ 

それ以上の言葉が 言えないことが

もどかしいほどに 重っているよ

一緒に居たい 隣に居たい

死んでも 来世で また会いたい

 

私の幸せ 当たり前の存在

依存しないように 気をつけて

依存していると 日々感じるとき

あなたなしでは 生きてはいけない

私の一部に 溶けていく 心地酔い感覚

 

君へのラブ ラブコールを

好きだよ 大好きだよ 愛してるよ 

それ以上の言葉が 言えないことが

もどかしいほどに 想っているよ

一緒に居たい 隣に居たい

死んでも 天国で また会いたい

 

好きだよ 大好きだよ 愛してるよ

それ以上の言葉が言えないから 何度も言うよ

一緒に居たい 隣に居たい

会えない時の 胸がとても痛い

笑いあって 見つめあって

手を繋ぎながら 一緒に 生きようね

 

ラブ ラブコール ラブ ラブコール

リブ ラブコール リブ ラブコール

 

恋愛以上 依存未満

君に届け ラブ ラブコール

 

 

 

君 no 大切な人

 

 

 

君を 大切な人 認定したのは

僕の 個人的な 見解で 好き勝手で

条件は ずっと笑っていて欲しい ひとつで

友達よりも上で 家族よりも上で

なんなら 自分よりも上の 遥か上で

 

依存だろうが 歪んでいようが

好きの気持ちは 誰も変えられない

愛も恋も 何かは未だに 分かっていないけど

僕の答えは 隣に居たいにしておくよ

 

僕が 君を想って泣いてるとき

君は 他の誰かを想って泣いているのだろう

上書きされた過去に 出逢えたことに

意味はあったのだろうかと

君にとって 僕は居ないに等しいものだった

 

君の心と時間を奪って 後悔している

僕がしたのは これくらいだろうか

今の人と繋ぐための 踏み台となり

経験という名の 失敗を与え

諦めという名の 挑戦を貰った

 

「おはよう」 の 照れ臭そうな 笑顔から

「おやすみ」 の 疲れて眠そうな 笑顔まで

その顔に惚れたのは 言うまでもないよ

今日も 僕は冗談を言って 微笑ませている

 

僕が 君を想って泣いてるとき

君は 誰かを想って泣いているのだろう

手を繋いだ過去に 信じたことに

意味はあったのだろうかと

君にとって 僕は居ないに等しいものだった

 

大切な人には いつまでも

笑っていて欲しい

大切な人には このさきも

報われて欲しい

大切な人には すえながく

幸せになって欲しい

大切な人には

 

僕が君を想って泣いてるとき

君は誰かを想って泣いているのだろう

上書きされた過去に 出逢えたことに

意味はあったのだろうかと

君にとって僕は居ないに等しいものだった

 

笑っていた君は 誰かの横で 笑ってて

いっぱい泣かせたね いっぱい怒らせたね

身を削る思いを させてしまったね

だけど もう安心して欲しい 大丈夫

君はもう 大切な人に 出逢えたのだから

 

 

 

春の詩織り

 

 

 

春の桜 挟んだ本から抜けた栞

もう読むことはない 進まないSTORY

時間が止まったまま あの日のまま

裏表紙に隠された 「さようなら」

ひらひらと 飛び立った飛行機雲

 

目次に書かれた 第一章の 「はる」 だけ

薄い太字になって 浮かび上がる

あとがきに書かれた おしまいへ

 

春の桜 挟んだ本から抜けた栞

もう読むことはない 進まないSTORY

時間が止まったまま あの日のまま

裏表紙に隠された 「さようなら」

ひらひらと 飛び立った飛行機雲

 

君の目から 綺麗な花弁が流れ出し

染めたピンクに 垂れた髪の毛が

変わったことを 知らせてくれたよ

 

記憶の片隅に 焼き残っている

不完全で 原型をとどめていない

僕の紡いだ言葉は 消えていった

この詩が 居ない君に届きますように

 

春の桜 僕の書いた本から抜けた栞

もう読むことはない 進まないSTORY

時間が止まったまま あの日のまま

裏表紙に隠された 「ありがとう」

パラパラと ページをめくり

キラキラと 飛び立った飛行機雲

 

今日も 僕は 詩を織り 重ねる

今年も 綺麗な桜が咲いたよ

あの日に 別れたときのような

あの時に 感じたことを 胸に抱いて

見ていますか 満開で 咲き乱れた 春の桜

 

 

 

忘却曲線

 

 

 

記憶は時が経って 薄れて 揺らいで

濡れて 消えて 呆れて 果てる

 

リメンバー ユー

君の中に 僕はもう居ないけど

僕は 君のことを 覚えているよ

記憶が残って 存在が消えた夜に

「愛している」 と 投げっぱなしの夜に

 

あの日の あの夜だけが 貴方に縋って

 

記憶は時が経って 薄れて 揺らいで

濡れて 消えて 呆れて 果てる

いつか 忘れる時を 待っている

 

夜に駆けて、酒で割って

導き出した応えは 反比例の線だけ

 

緩やかに 滑らかに 縁を描いて 堕ちていった