なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

君と常備薬

 

 

 

遣われて 飼われて 捨てられる運命

やって やられて 雇われる後目

薬箱を 押し入れに 直したまま

ホコリが 溜まって 白になっていく

 

僕の説明書 癒すために存在する人

必要な時に 必要なだけ 必要になる

正直に話すと嫌われるから

「好きだよ」 忘れてね 僕の言の葉

 

泣かれて 悪役になって 罰せられる要

腐って 臭って 捨てられる惨め

全て理解できる者だけに

与えられた使命 存在 価値観 深層心理

 

僕の説明書 励ますために存在する人

必要な時に 必要なだけ 必要になる

真面目に話すと嫌われるから

「会いたい」 忘れてね 僕の言の葉

 

僕みたいな人が 僕も欲しい

使って 用いて 棄てるだけ

使い物にならなくなるまで 縋るだけ

誰しも 誰かの 消耗品

 

僕の説明書  見つけるために存在する物

必要な時に 必要なだけ 必要になる

いつかは必要ではなくなるから

「元気でね」 忘れてね 僕の言の葉

「さようなら」 忘れるね 君の言の葉