なぎたその音楽と戯言

音を楽しむ、言で戯れる

蛙の王子様

 

 

 

空から降る雨は 見えるのに

海から空へ上る 雲は見えない

気分の天気は その日々次第で

私が勝手に 信じて言っただけなのに

 

夜も眠れない どうしてこんな気持ちに

どうして会いたくないなんて 最低だ

冷めないで 愛しているんでしょう?

「幸せになることを 恐れていた。」

  

街に帰ると 違う景色に 不安になるんだ 

私の物語には 王子様は出てこないけど

ずっと好きだった 好きなはずだった

この現象は 何なんだろう 何なんだ

今は もう知る由もないけど

 

終わらないところが 好きだった

染まらないところが 好きだった

 

一方通行の道が 工事中で

迂回した先に 目的地は無かった

騙されたみたいに モテ遊ばれて

私が勝手に 落ちていっただけなのに

 

夜も眠れない どうしてこんな気持ちに

どうして話したくないなんて 最低だ

醒めないで 愛しているんでしょう?

「両思いになることを 躊躇った。」

 

我に返ると 違う景色に 不満になるんだ

私の物語には 王子様は出てこないけど

ずっと好きだった 好きなはずだった

この現象は 何なんだろう 何なんだ

今は もう分かるはずがないけど

 

止まらないところが 好きだった

変わらないところが 好きだった

 

過程を見ていた ゴールは過ぎた

傷付かないために 受け身になって

自分を好きになった 相手を失望した

「気持ち悪いのは、私の方だから。」

 

家に帰ると 違う気持ちに 不快になるんだ

私の物語には 王子様は出てこないけど

ずっと好きだった 大好きだったんだ

この現象は 何なんだろう 何なんだ

今は もう覚えてもいないけど

 

交われないことが 好きだった

好きでないことが 好きになった